ことし9月の豪雨で氾濫し4人が亡くなった、石川県輪島市の塚田川周辺では、応急の復旧工事が行われていて、今後雪が降ると工事が遅れることが予想されることから、現場では作業が急ピッチで進められています。
9月の豪雨災害では、輪島市久手川町の塚田川が氾濫し、住宅などが流されて4人が亡くなりました。
塚田川では、護岸の崩落や川底に土砂が堆積していることから、再び氾濫が起きないように、現在、応急の復旧工事が行われています。
川の周辺は被害の範囲が広く、高度な技術が求められるため、工事は県の代わりに国土交通省北陸地方整備局が担当していて、今後雪が本格的に降ると工事が難航して遅れることが予想されることから、現場では急ピッチで作業が進められています。
4日も時折雨が降る中、作業員が重機を使って、堆積した土砂を掘り返す作業や流木を取り除く作業を行っていました。
北陸地方整備局地域河川課の西出保課長は「雪が降ると除雪などが必要になるので、前倒しで工事を実施したい。住民の皆さんの安全安心の確保に努めていきたい」と話していました。
北陸地方整備局によりますと、現在は下流部から工事を進めていて、今後は上流部に流木をせき止める金属製のネットを取り付け、来年の出水期前の5月末までに応急の復旧工事を完了したいとしています。