北九州市のファストフード店で14日、中学生の男女2人が男に刺され、女子生徒が死亡した事件で、警察は19日午前、北九州市内の40代の男を逮捕しました。
14日夜、北九州市小倉南区徳力のマクドナルドで、中学3年の2人が男に刃物のようなもので刺され、中島咲彩さん(15)が死亡しました。
また男子生徒も大けがをしました。
男子生徒は「全く知らない人に刺された」と話し、中島さんに関するトラブルが確認されていないことや店と客のトラブルも把握がなかったことから、警察は犯行時間が10数秒程度の“通り魔的な犯行”との見方を強め、周辺の防犯カメラ映像を解析するなど捜査を進めていました。
その結果、警察は市内に住む40代の男が事件に関与した疑いが強まったとして19日午前、男子生徒に対する殺人未遂の疑いで男を逮捕しました。
男は男子生徒とは面識がないとみられます。
これまでの調べで、店内に入ってきた男はレジに並ぶ他の客を素通りして2人に向かい、中島さんの腹部と男子生徒の腰のあたりを刺して逃走したことがわかっています。
警察は市内でパトロールにあたる警察官を最大250人に増やして警戒を強めていたほか、北九州市も市役所本庁舎の職員約1000人を動員して登下校の際のパトロールを行っていました。
警察は死亡した中島さんの殺人容疑についても男が関与したとみて捜査を進める方針です。